映画を無性に見たくなり、3本借りた。
1.「RENT」/クリス・コロンバス監督
ミュージカル映画。ダンスをやっている友人のすすめで見る。家賃(レント)を払えないでいる夢多き若者達の生き様の物語。「孤独と戦いながらも愛を唄う」という、よくあるテーマ。と、判っていながらも、HMVに感染した同性愛者エンジェルが死んだ時は思わず泣いてしまった。「I should say love~」(たぶん、、、)と唄っている所が「愛してる〜」と聞こえてしまうのは私だけだろうか。
ちなみに新作のものをレンタルしたのは初めてだ。
2.「まぼろし」/フランソワ・オゾン監督
また借りてしまった。2回目、いや3回目か??
空気のように自然になってしまったものが消えた時、人は冷静にも狂気にもなれないなかもしれない。何がなんだかわからないんだもの。全てが??で、全てがゼロで。裏切りよりも死よりも残酷で恐怖なのかもしれない。そんな時、まぼろしにすがらなかったら何を足かせにすればいいんだろうか。どうするんだろうか。
3.「歓楽通り」/パトリス・ルコント監督
白いコルセットをしめる娼婦達の姿が薔薇のように美しい。甘い香水の匂いと薔薇の匂いを勝手に想像してしまう。娼婦の館を世話するプチ・ルイはこの館で生まれたくさんの女達に囲まれて育った。彼にとっては女達は母なのだ。きっと。夜に咲く薔薇達と、プチ・ルイの井戸底のような黒い瞳が官能的。
そういえば、この前お客さんに「コルセット、似合いそうだよね。」と言われた。ちょっとうれしい。で、できないけど。